ニワトリの話
2005年7月8日ある日ある所に、2軒の隣り合った家がありました。
一方の家の庭には畑が、もう一方の家の庭には鶏が放し飼いにされていました。
庭と庭の間には垣根があり、お互いの家の者も、仲良く暮らしていました。
が、ある日、垣根に小さな穴が開いてしまいました。
穴を通って隣の家の庭に入り込む鶏たち。
するとそこには、見たこともないご馳走がたくさんありました。
植物の芽や、種や、ミミズ。合成肥料などとは比べ物にもなりません。
良いものを食べ続けていた鶏は、やがて良い卵を産むようになりました。
特に何もしていないのに良い卵が手に入るようになった、鶏の家の人は大喜び。
しかし一方の畑の家の人は大変です。知らぬ間に、育てていた農作物がほじくり返されているのですから。
困った畑の家の人は、お隣さんにこう言いました。
「そちらの鶏が垣根を越えて、うちの畑を荒らしているみたいなんだ。垣根を直しておいてくれないか?」
分かったよ、と、それを聞いた鶏の家の人は言いました。
別に建前だけで言ったわけではありません。本当に直してあげるつもりでした。
しかし、味を占めてしまった鶏の家の人は、「もう少しだけ」と思い、なかなか垣根を直しませんでした。
垣根の穴も広がり、相変わらず鶏たちは畑に入ってきます。困り果てた畑の家の人はお寺へと相談に行きました。
優しいお坊さんは、畑の家の人に一つ、知恵を授けてあげました。
畑の家の人は大喜び。急いで街に行き、卵を10個買いました。
家に戻り、買ってきた卵に土をつけて籠に入れると、それを持って再び隣の家に向かったのです。
「お宅の鶏がうちで卵を産んでいったみたいだから、返しに来たよ。」
突然の訪問に驚いた鶏の家の人でしたが、「ああ、ありがとう」と差し出された卵を受け取りました。
急に損をしている気分になった鶏の家の人は、大急ぎで垣根の穴を塞ぎにかかりましたとさ。
という、夢を見た。
一方の家の庭には畑が、もう一方の家の庭には鶏が放し飼いにされていました。
庭と庭の間には垣根があり、お互いの家の者も、仲良く暮らしていました。
が、ある日、垣根に小さな穴が開いてしまいました。
穴を通って隣の家の庭に入り込む鶏たち。
するとそこには、見たこともないご馳走がたくさんありました。
植物の芽や、種や、ミミズ。合成肥料などとは比べ物にもなりません。
良いものを食べ続けていた鶏は、やがて良い卵を産むようになりました。
特に何もしていないのに良い卵が手に入るようになった、鶏の家の人は大喜び。
しかし一方の畑の家の人は大変です。知らぬ間に、育てていた農作物がほじくり返されているのですから。
困った畑の家の人は、お隣さんにこう言いました。
「そちらの鶏が垣根を越えて、うちの畑を荒らしているみたいなんだ。垣根を直しておいてくれないか?」
分かったよ、と、それを聞いた鶏の家の人は言いました。
別に建前だけで言ったわけではありません。本当に直してあげるつもりでした。
しかし、味を占めてしまった鶏の家の人は、「もう少しだけ」と思い、なかなか垣根を直しませんでした。
垣根の穴も広がり、相変わらず鶏たちは畑に入ってきます。困り果てた畑の家の人はお寺へと相談に行きました。
優しいお坊さんは、畑の家の人に一つ、知恵を授けてあげました。
畑の家の人は大喜び。急いで街に行き、卵を10個買いました。
家に戻り、買ってきた卵に土をつけて籠に入れると、それを持って再び隣の家に向かったのです。
「お宅の鶏がうちで卵を産んでいったみたいだから、返しに来たよ。」
突然の訪問に驚いた鶏の家の人でしたが、「ああ、ありがとう」と差し出された卵を受け取りました。
急に損をしている気分になった鶏の家の人は、大急ぎで垣根の穴を塞ぎにかかりましたとさ。
という、夢を見た。
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