あの頃ぼくらは、それが世界の全てだと思っていた──

今日は小川に目をつけられてピンチです。もう少し大人しくしてましょう。
うーん、前よりは真面目に受けてるのになぁ。
あぁ、前は黙々と不真面目に受けてたから何も言われなかったのか。納得。

さて今日は某体育館に泳ぎに行ってきました。部活で。
バタフライのフォーム指導して、メインメニューをこなしたらもう時間になってしまいました。もうちょっとテキパキ進めた方がいいのかもしれません。

で、帰りにチョコパンを買い食いしたのですが。
同級生のLはピュレグミを購入。奴はチョコパンを一口よこせと無言で要求してきました。
となれば等価交換が成り立つのは真理。ピュレグミを一粒頂戴できるのは当然です。
Lも理解していたらしく、さらに気を利かせて、「今渡してもチョコパン食べるのに邪魔になるだろうから後で」と申し出てきました。良い奴。

それで、まぁ、切符を買って駅に入ろうとすると、Lたち数人は歩いて途中まで行く様子。
一緒にと誘われたのですが、生憎と逆方向なので断って駅にちょっと待った。

…

……

…………

　

ちくしょう、"もってかれた"ッ！？

駅から遠ざかっていく背中に向かって猛烈ダッシュ。今の俺は009を超えているぜッ
Lに追いつき、肩をつかんで振り向かせる。

「おま、ばか！ ピュレグミ寄越せ！！」

唖然とする一同。呆然とするL。勝ち誇る俺。

Lはピュレグミを差し出しながら、「素晴らしいガッツだ！」と褒め称えてくれました。
……いや、「執念深い」だったかな？　よく覚えていません。

ピュレグミを手に入れた僕は、嬉々として帰路につくのでした。
そんなキャプテンライフ。