最後の武装練金

2006年1月22日
知る人ぞ知る、当Blog名物ブソレンレビュー。
おおよそ9ヶ月ぶりとなるこれも、もう最後です。名残惜しいですね。誰も同意してくれません。

 

・ママの味

武装練金を知らない赤マル読者に大きな衝撃を与えたであろうピリオド1コマ目の変態仮面。
対峙するTQNも尋常ならざる雰囲気……いきなり最終決戦ですか?(;´Д`)

と思いきや、モノクロページから時間軸を巻き戻して錬金戦団本部……
眼前の最大の脅威であるヴィクターが消えたことから、今後の目標を「全ホムンクルスの殲滅及び戦団の活動凍結」に据えると発表する照星サン。なんてゆーか、ここらへんのワンマンっぷりはライブド(ry
ちなみに、この場面で「賢者の石」という言葉が出てくるのは最後……結局放り出されてしまった伏線その一。

さて、再び時間軸と場面が戻ってヨン様’sアジト。
人様のアジトで悠々と満月を見上げるヴィクトリアを、ヨン様は邪険に扱います。
と、
「食べる? ママの味
 正確にはママの出来損ないの成れの果ての味」

食べません。
ていうか何を食べてやがりますかこのロリ娘は。
お誘いを丁寧に断るヨン様に、ヴィクトリカから「食人衝動」に関する追加情報……。
どうやら食人衝動とは人間への未練がもたらすものだとか。
それがないヨン様は精神的にホムンクルスを、そしてもちろん肉体的に人間を超越した、まさに「超人」……なのかもしれない(ぬーべー風に)

 

・御前様の羽は残念ながら元デザイン

パピヨンのアジトに潜入したTQNら。
その前には蛙井やら花房やら懐かしの面子が……。
まぁ「復活した敵キャラは弱い」の例外に漏れず、瞬殺されていく動物ホム達。
ちょくちょくと早坂兄弟の回想シーンを挟みつつ、ついにTQNはヨン様の目前へと到達します。
「カズキの代わりに決着を着けに来た」と言うTQNに対し、「代わりなどいない」と返すヨン様。
そこへ別格再登場キャラ、鷲尾が強襲。背後を狙われてTQN危機一髪。
しかしギリギリで漢・剛太が駆けつけサポート。ここで剛太の回想も挟まれます。いやほんと、こういう演出はお見事。

と、ヨン様の背後の巨大フラスコが突然カウントダウンを始めます。
パピヨンの根底目的が「世界を一度壊してから作り直す」であることを思い出したTQNは、慌ててこれを阻止。
思わず「蝶野攻爵」と呼ばれたことに対してヨン様はプッチン。ニアデスハピネスで迎撃。

いや、それにしても蝶野の名にこだわるキャラクターを持続させたままここまで運んできた和月御大の腕前には脱帽。
ヨン様に限ったことでもないんですが、御大のキャラはみんな一本の芯を曲げないように守ったままストイックに存在しています。
良いキャラばかりです、武装練金は……。

 

・サンライトイエロー

さて、ニアデスハピネスで盛大に吹き飛ばされたTQN。
かと思いきや床を抜けて回避していたよう。ヨン様の足元からバルスカが襲い掛かります。
しかしそれもダミー。バルスカを一本だけ脱着して構えていたTQNはヨン様のお腹にドスッ。
が、そこでフラスコのカウントダウンが完了。こうして予言どおり人類は滅亡しました。
そんなわけはなく実はフラスコの中身は白核鉄。ヨン様が一ヶ月かけて作ったらしい……。

すると、月に何やら光るものが……それはカズキの武装練金の山吹色。
ここで見開きを使う和月のセンスは素敵。

そこへいきなり千歳が登場。今はもうレーダーの武装練金で瞬間移動ができる時代ですよ。
ここらへんからはもう急転直下……戦団に着くなり、照星サンがいきなりカズキを迎えに行くとか言い出します。
毒島の気体調整能力と火渡のブレイズ・オブ・グローリーでロケット噴射。

バスターバロン発進!!

 

 

 

( ゜д゜)ポカーン...

そして宇宙へ……。

 

・毛利さんに謝れ

場面は変わって月。
何か実はヴィクターはいいやつで一ヵ月後の満月を待ってサンライトハートの光を使って地球に知らせてフェイタルアトラクションの特性「重力操作」を利用してカズキを地球に打ち上げよう、っていう。やっぱりラスボスの能力は重力操作に限る。
二人分を打ち上げるエネルギーは残っていない、と言って自分は月に残ろうとするヴィクター。なんかめっちゃカッコイイですこのふんどし。
しかし善人っぷりでカズキに敵う者などいやしない。ヴィクターを掴んで、サンライトハート発射。
いや、ここまで好感度の高い主人公は昨今の漫画ではなかなかいない……。

そして一方のバスターバロン。
急ごしらえのロケットエンジンじゃ安定航行できない、と火渡が弱音を吐き始めます。お前ら宇宙なめすぎ。
しかし、そこへちょうどよくボロボロになったカズキンを発見……細かい動きはバスターバロンにはできないとのことで、至急シルバースキン着用でTQNが出動。
そしてついに、一ヶ月ぶりに二人が感動の再会です。頭部シルバースキンが脱げてるとか野暮なことは突っ込んじゃいけない。
もしかしてシルバースキンの本体って、周りに浮かんでる六角形の粒子だったとか……? まぁ気にしないことにしよう。

 

・超人

んで、細かい物理法則とかは無視して何とか地球へ帰還。
帰ってきたカズキに笑顔を見せるTQN。
そして「先輩に笑顔が戻るなら何だってする」と言った剛太……カッコイイが可哀想。

そして剛太の失恋を豪快に吹き飛ばしてくれたのはもちろんこの人。いや、超人。

 

武藤ォーーー! カズキィッ!!(吐血)

ていうか今の今までバルスカ刺さりっぱなしだったんですか?(;´Д`)

白核鉄を使い、あっさり人間へ戻ったカズキ……パピヨンへと対峙します。
最後の一撃にお互いの全身全霊を賭け、そしてついに決戦。
結果としては、カズキの勝利。全開のニアデスハピネスを、サンライトハートの外装甲を犠牲に突破しました。
そして、パピヨンの胸元に突きつけられる槍先……。

 

・月夜の散歩

二つ目の白核鉄の精製に成功し、ヴィクターも人間へ。
ヴィクトリアも涙……感動の親子対面。
するとヴィクター、照星に「俺も娘と同じホムンクルスにしてくれ」と頼みます。
そしてホムンクルスを連れ、月へと旅立って……

月へと……

月……

 

ムーンフェイス!!!!!

どこへ行っていたかと思えば……申し訳程度にこのコマに出てきただけですかそうですか。
結局、彼の存在って何だったのだろうか……。

 

・蝶人

全てを終えた戦団も、「ホムンクルスの人間化」と「核鉄の管理」という目的だけを残して解体。
剛太は戦団に残り、そしてカズキは日常へと戻ります……。

そしてここから後日談。
今、巷では都市伝説・蝶人パピヨンが大人気、ロッテリヤで蝶人キャンペーンを実施してしまうほどのブームです。
人々は皆、蝶人を求めて空に高々と手をかざす。そして声高にその名を呼ぶのです。

 

「パピヨン」    「パピヨン」
            「パピヨン」
    「パピヨン」
 「パピヨン」    「パピヨン」

 

チッチッチ……パピ・ヨン♪

もっと愛を込めて!!


 

壮絶なオチをつけてきやがりました(;´Д`)

 

・エピローグ

日常へと戻ったカズキと斗貴子さん。
「いざ核鉄がなくなると心細い」と言う斗貴子さんに、カズキは、
「大丈夫、ここにある核鉄はこれからずっと斗貴子さんと一緒だから」

……すごい殺し文句だ。
そんならびゅらびゅな二人を出迎える学園の面々。
カズキと斗貴子さんの手が繋がれたコマで、とうとう武装練金完結してしまいました。

最終巻は春頃らしいです。特別読みきりもあるとのこと。
いや、本当、たくさん楽しませてもらいました武装練金。
和月先生、お疲れ様でした。

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